サプリメント販売は、個人でもできます。
最近増えているオリジナルサプリメント。いまや美容健康の大手メーカーだけでなく、中規模のフィットネスジムや個人のヨガ教室でも、顧客向けにサプリメントを開発するサプリメントOEMの展開が目立つようになりました。その変化は小規模ビジネスにとどまらず、今日ではパソコン1台で個人の方がサプリメントを開発し販売するビジネスモデルも存在しています。
「サプリメントOEM、興味あるけど実際どうなの?」
「副業を探してるけど・・」
「口に入れるものだから扱うのが怖い」
でも実際にやってみるとどんな感じなのか?どのようなイメージなのか、あまり想像がつかないですよね。なので今回はサプリメントOEMで成功した個人事業主、内藤さんの実際の体験談をご紹介します!
差別化の勝算を見込んで選んだサプリメント市場
個人事業主の内藤さん、サプリメントの開発・販売を個人で行う(※画像はイメージです。)
以前は、日用品を卸売りする営業マン。
個人事業主の内藤さん。Amazonでヘルス&ビューティーのショップを専業で運営。以前はホームセンター等に日用品を卸売りする会社の営業マンでした。数年前に会社が業績不振となり副業を認めたため、最初はAmazonで日用品や雑貨等の販売を始めました。しかし、なかなか独自性のある商品を調達できず行き詰っていた時に、工夫次第ではオリジナリティを発揮できそうなカテゴリーとして、サプリメント販売への方向転換を考案。現在では運営のほとんどを1人で行いながら年商4,000万円を売り上げている。
同じ失敗を繰り返す日々。
副業を始めた当初、Amazonで日用品や雑貨等の販売を開始。勤務先での日用品の卸売り経験を活かし、トイレの便座カバーやスリッパ、リュックサックまでありとあらゆるものを扱った。しかし売り上げは伸びず、サプリメント市場に参入しても同じ失敗は続いた。「サプリメント市場は当時も今も年々、拡大傾向にあります。しかし参入時は差別化ができず大手メーカーに惨敗でした。」と当時の状況を振り返る内藤さん。
現在の安定した売り上げに達するまでに、様々なサプリメントOEMの業者を試した。しかし見つけられたのは、一般的な成分のサプリメントのみを扱っている業者ばかり。独自性を見出せそうな業者を見つけても最低200ボトルからのテスト発注しか受けてくれなかったそう。「個人の限られた資金の中で売れる商品を開発するのが最大の難関でした。」と語る。
低予算で独自性の高い商材を生みだす。
サプリメントを製造するにあたり内藤さんが大切にしたかったことは、信頼性と付加価値。「商品開発のコストももちろんですが、信頼できそうで、かつ付加価値の高い商品を製造してくれる製造パートナーを探しました。」と当時を振り返る。業者選びを誤ると個人は相手にされない場合もあるため、未経験の個人事業主に対してもしっかりフォローしてくれる会社と一緒に、商品を開発をすることを目標に発注先を探した。
サプリメントの開発は初めて。会社員時代に扱っていた日用品とは違い、右も左も分からない。成分や法的規制など、サプリメント分野の知見が無く、何から手を付けてよいか分からなかった内藤さん。しかし何社も足を運ぶ中で遂に発注先を見つけます。
ネットショップ運営をしていた知人からの紹介で知ったKNエージェントというOEM業者。サプリメントの製造だけでなく、Amazonなどでのサプリメントのオンライン販売実績とそのノウハウが豊富な点が印象的だったそう。サプリメント販売について、良い点だけでなく、リスクの側面なども全て聞いて開発に挑んだ。
試行錯誤の製品開発
「テスト販売的に参入して様子を見たかったというのが、正直なところでした。」当初は最小ロッドの24ボトルで製造をスタート。初めて扱う商材のため不安が大きかったこともあり、在庫リスクを最小化する形で開発をスタート。トライ&エラーを繰り返しながら、売行きの反応を見て徐々に規模を拡大した。
少しずつ見えてきた勝算
Amazonで出品を開始。最初は知名度も無いオリジナル・サプリのため、認知されるまでは時間を要した。内藤さんのサプリメントの製造元は、アメリカのdouglas laboratories社。アメリカではサプリメントの規制が日本よりも厳しく、高品質なサプリメントを製造できるメーカーが多い。しかし新規参入者の内藤さんはアメリカ大手の製薬メーカーの名前を聞いても最初はピンと来なかったそう。
しかししばらくすると変化が見えてきた。購入したお客様から高評価の口コミの書き込みが目立つように。驚きと同時に「サプリといえども、やはり原材料の質は大事なんだな」と購入者の反応を見て実感した。
日用品や雑貨だけを販売していた頃に比べると、売上は約5倍に。そして商材の独自性が功を奏し、粗利率が大幅に改善。収入も大幅に上がった。
個人でも、独自性と品質で勝てる時代が来た
内藤さんがサプリメント販売を始めた3~4年前に比べると、ECでのサプリメント販売は新規参入者も増え、大中小の事業者が入り乱れる市場になりつつある。しかし内藤さんは「参入者が増えたのは、確かです。ただ、これは実感としてありますが、信頼性の高い原材料を元にしっかりとした商品を作れば、中小事業者の開発した商品でも、口コミレビュー等を通じて、ユーザーが積極的に評価してくれる時代でもあります。」と個人の新規参入者にまだまだ勝算があると熱く語る。
勝敗は、パートナー会社で決まる。
一般的に「サプリメントの販売はハードルが高い」という認識がある。しかし「きちんと準備すればいたずらに恐れる必要は無い」と内藤さんは言う。「サプリは難しそうだ」と感じる事業者が多いという事は、他の消費財に比べれば新規参入業者も一定数に絞られる分野とも言える。そのためチャンスの側面もあるのは事実。
ただし年々、薬機法など法令の規制強化が強くなっている流れも見逃せない。そのためパートナー会社を選定する際は、会社規模の大小でなく、個人事業主と向き合いきちんとフォローしてくれる会社を見つける事が成功のカギだと言える。
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